二眼レフ「リコーフレックスVII」の電子書籍を刊行しました!

2018年1月3日

初の電子書籍『楽しむ! トイカメラ 東郷堂 メイスピー・ハーフ/メイハーフ』に続く2冊目『楽しむ! トイカメラ リコー リコーフレックスVII』をAmazonのKindleストアより刊行しました。

リコーフレックスは、1950年代に「低価格でよく写る」と大変評判となり、二眼レフブームを巻き起こしたカメラです。1954(昭和29)年に発売されていますので、今年で発売60周年を迎えました。還暦を迎えたカメラですね。

前回と同じく、企画、編集、原稿執筆、デザインはすべて1人で行っています。

内容は、リコーフレックスの歴史、フィルムの入れ方から撮影方法はもちろんのこと、接写が可能なプロクサーや35mmフィルムが使えるリコーキンなどのアクセサリーの使い方も解説。また、フードの上にスリットが付いているんですが、これはスナップに適した撮影ができる透視ファインダーというシロモノで、この使い方も掲載してあります。

リコーフレックスのユーザーにとって、これまで不満だったのが「市販のストラップを取り付けることができない」ということ。

どういうことかというと、本体側面にはストラップホルダーがあるんですが、もともとは革製ケースとカメラを金具で止めるためのダボでした。そのため、ハッセルや一般的な一眼レフのストラップを取り付けることができません。

中には革のストラップを自作したり販売したりする猛者もいるんですが、自作はかなり面倒ですし、こうした人たちが作って販売しているストラップって結構値段が高い。そこで、30秒で装着可能なストラップを作る方法も掲載しています。値段も2000円でお釣りが来るリーズナブルな設定。

他にも、革製ケースを持っていない人のために、レンズボード部分を保護するカバーの作り方など、ちょっとした工夫も掲載しています。単なるカメラの取扱説明書ではない、オリジナルの工夫を盛り込んでいるのが一番のウリです。

(目次)
INTRODUCTION – はじめに –

ALL ABOUT RICOHFLEX – リコーフレックスの歴史 –

1. CAMERA & HOW TO USE – 小型軽量の二眼レフ –
 01 カメラ本体を見てみよう!
 02 VIIとVIIs、VIIMの違いは?
   Column VIにVIIの透視ファインダーを取り付けてくれるサービスがあった
 03 フィルムの入れ方と取り出し方
   Column 120フィルムの封緘方法
 04 撮影方法と注意点
 05 透視ファインダーって何? どうやって使うの?
 06 被写体に30cmまで寄れる! プロクサーを使おう!
 07 35mmフィルムで撮影が可能! リコーキンを使おう!
   Column 「リコーキン」と「カラーバック」の違いは?

2. PHOTOGRAPHS – 簡単に使えてよく写る –
 01 6×6(120フィルム)
 02 プロクサー(6×6/120フィルム)
 03 リコーキン(35mmフィルム)

3. MAINTENANCE & TIPS – メンテナンスとちょっとした工夫 –
 01 簡単手入れで故障知らず! ブロアーとクロスでキレイに!
 02 特殊な加工や工作は一切不要! 着脱可能なストラップを作ろう!
   Column ストラップの失敗例
 03 専用工具がなくても大丈夫! 革製の速写ケースを修理しよう!
 04 ソフトケースでの持ち歩きもOK! レンズボードカバーを作ろう!
   Column リコーフレックス愛好家たちが活動していた「リコークラブ」

 実はこのリコーフレックスVII、製造時期によってかなり細部が異なっているんですね。後期モデルになると文字が丸みを帯びるなど、いろいろとマイナーチェンジが行われてます。そのため、表紙に掲載したリコーフレックスのロゴは、VIIの前期モデルのロゴを忠実に再現しています。

(Amazon)

楽しむ! トイカメラ リコー リコーフレックスVII

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私が編集・原稿執筆・作例撮影を担当した「HDR」のムックが1月29日に発売されます!

(追記)
2017年1月2日、amazon Kindleストアのカメラ・ビデオのカテゴリにて
本電子書籍が第14位にランクインしました!
第1〜20位までの電子書籍のうち、本電子書籍以外はすべて
デジカメか、撮影技法に関する本でした。
古いフィルムカメラの電子書籍が健闘しているのは
かなり珍しいのではないかと思います。

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