電子書籍･西洋楽譜 古今俗曲全集 第9集 (Kindle版) をリリースしました
1916 (大正5) 年に出版された
俗曲の楽譜集『西洋楽譜 古今俗曲全集』の
第9集を、AmazonのKindle版 電子書籍として
復刻リリースしました。
当時は大衆にはなじみが薄かった五線譜を使って
端唄、俗曲、流行り歌、長唄、清元、常磐津、小唄など
19曲の楽譜を掲載しています。
このシリーズ最大の特徴は、伝統楽曲が五線譜で書かれていることです。
全曲、音楽著作権のない古い楽曲ですので、
アレンジして演奏しても許可を取る必要がありません。
復刻に当たっては、口語訳を追加しています。
ちなみに、表紙の下に入っている楽譜は、
「昔噺（たぬき）」です。
この「昔噺（たぬき）」は長唄ですが、
寄席で人気のあった楽曲です。
この曲を得意としていたのが、「浮世節」を極めた
女性三味線演奏家の立花家橘之助です。
山田五十鈴さんが舞台『たぬき』で
演じ、三味線の演奏もしたのがこの曲でした。
このほか、茄子と南瓜が喧嘩して、
そこに夕顔が仲裁に入るという
ユーモラスな「せどのはたけ」（なすとかぼちゃ）も
掲載しています。
▼第9集（収録曲：50音順）
阿古屋三曲（胡弓の曲）（常磐津）
吾妻八景（長唄）
いたこ出島（端唄）
運動甚句（流行唄）
おたがいに（端唄）
加賀の千代（端唄）
ごぜのぼう（踊唄）
こんにゃく玉（流行唄）
猿廻し（お染久松）（清元）
すごろく（青樓春道中双六）（清元）
せどのはたけ（なすとかぼちゃ）（踊唄）
どうぞかなえて（小唄）
流しの枝（端唄）
花がたみ（清元）
ほんのえ（俚謡）
昔噺（たぬき）［昔話狸］（長唄）
やっとせ（踊唄）（常磐津）
矢矧の橋（小唄）
ゆかりの月（めりやす）
［第9集］
［第1〜2集］
［第3〜4集］
［第5〜6集］
［第7〜8集］
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