2012年以降の写真フィルム生産量が秘匿扱い(非公開)に!!

2016年11月21日

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photo_film_seisanryou_2012_2015_03

以前、写真フィルムの生産量を調べたエントリーを
公開しました。それが「写真フィルムの生産量が激減していることが統計で明らかに!」でした。

この度新たに統計を追加しようと思い、調べてみることに。
もとにしたデータは、経済産業省生産動態統計年報
化学工業統計編(平成27年)です。

しかし……。
なんと2013年からは、生産量が掲載されていませんでした。
それがこちら。
photo_film_seisanryou_2012_2015_01

「x」と書いてあって、数字が載ってません。
その理由を調べてみたところ、こんなことが書かれていました。

公表の方法については、集計された数値のみを公表しています。また、対象事業所数が2事業所以下となった項目の集計値は秘匿とし、数値は公表せず「×」と表記しています。(出典)

photo_film_seisanryou_2012_2015_02

簡単にいえば、「フィルムの生産メーカーが2社以下になったから
数字は載せないよ」ということです。

つまり、2社以下になってしまうと、どの会社がどれくらい
生産しているのかが何となく分かってしまうからなんですね。

統計調査で数字は出ているものの、生産メーカーの数が
減ってしまったために秘匿扱い(非公開)になってしまったのです。

フィルムの生産メーカーといえば、まず富士フイルムがあります。
ただ、こちらも生産量は公にしてません。
富士フイルムの2015年、2016年上半期の
決算報告書を見てみましたが、生産量は未記載でした。

また、プレジデントのサイトで富士フイルムの
インタビューが掲載されていましたが、そこでは
カラーフィルムの世界需要推移のグラフが掲載されていましたが、
2000年を100とした相対値であるため、生産量は不明です。

2000年を基準とした場合、2011年までに2500億円の売上が
減少してしまい、富士フイルムの全体の売上高の1%未満に
なっているところからしても、かなり厳しい状態であるのは
確かなようです。

他のメーカーはというと、あまり思い当たる節がありません。
コニカミノルタはDNPになった後、撤退してますし。

あとはイーストマン・コダックから独立した
コダックアラリスの日本法人、
コダックアラリス・ジャパンくらいでしょうか。
イメージング事業として、「フィルム」を掲げていますから。

ロモグラフィーとかは外国のメーカーになりますね。
となると、写真フィルムを国内で生産しているのは、
フジとコダックの2社ということになりますね。

統計がとれなくなってしまい、残念です。
生産量を知る術はありません……。

以前のエントリーでも明らかになったように、
写真フィルム生産のピークは2000年です。
その5年後の2005年にはデジタルカメラの生産量が
アナログを凌駕し、デジタルへの移行が進みました。

ロールフィルムの発明はイーストマン・コダックが1889年に
発売したのがはじまりなので、そこから100年以上
フィルムの時代が続いたわけです。
それがたった5年でほぼデジタルに置き換わってしまうとは、
フィルムメーカーの人々は夢にも思わなかったでしょう。
まさに青天の霹靂といえるかもしれません。

そしてこの事実を裏付けるかのように、
2001年 ポラロイド倒産
2007年 コニカが写真事業から撤退
2012年 コダック倒産
となりました。

富士フイルムは、フィルムで培った技術を化粧品や医療に転用し、
多角化によって成功を収めましたが、国内最後の砦として
フィルムの生産は続けてほしいですね。

とりあえずネガフィルムの
・35mmフィルム
・ブローニー(120)フィルム
(ともにISO100と400)があれば
何とかなりますので……。

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